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デイケアのポイント

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 発達障害に最初に気付く可能性の高い人は、おそらく母親ですはないでしょうか。特に、他の子どもと同様に興味を示す様子が見られなかったり、友達と仲良く遊ぶことが出来なかったりすると、何かが変だと分かることが多いみたいです。デイケアでは、本人はもちろんのこと、保護者を始めとした関係者の不安を解消するべく、丁寧に発達障害の説明、啓蒙に尽力しています。デイケアの特徴は、何と言っても障害仲間が集まることの有効性です。これは、コミュニケーション能力の低い人同士なら良いという意味ではありません。コミュニケーション能力の低い人の中には、いわゆる不安障害者も含まれていますが、彼らは発達障害者とは本質的に異なります。つまり、純粋な発達障害者のみが集まってケアを受けることで、初めてデイケアは効力を発揮するのです。
 要は、発達障害の各疾患の特性に合わせた治療アプローチが、何よりも大切になるということです。そうすれば、本人と周囲が、得意な事を活かして社会に参画するという具体的な目標を掲げ、意欲的にトレーニングすることが出来ると思います。アプローチの際は、生き辛いと感じる機会を減らすことが大切です。そのためには、不適応経験を減らすことが肝要になります。自分が不適応を起こすシチュエーションのパターンを学び、理解することから始めるのです。自分の欠けている能力を認識した上で、専門家の協力を得ながら、今後の克服方法を策定します。その際、完璧主義に陥らず、出来る範囲で実践することを心掛けましょう。例えば、ASDの人は、聞いた情報の処理過程に問題のあることが知られています。指示の意味が分からなかったり、集中して聞けなかったり、長い説明を整理することが出来なかったりします。ですからASDの人は勤め先において、口頭ではなく、文書で指示するように、またフローチャートを作ってもらうように要求すればよいのです。

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発達障害について

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誰しもに「苦手」分野、「得意」分野といった、凹凸があるはずです。発達障害における、専門的な療育プログラムや、トレーニングが見直されるようになり、その障害への支援の輪は、必要な人々へ届けられつつあります。そのような社会的活動の中で、再認識されつつある存在が、発達障害の診断はないけれど、「苦手」な分野と「得意」な分野のギャップを埋める為の予防的対応が必要な人々です。診断名はないけれど、学習面や社会的スキルなどに問題のある子どもや大人に対して、多様な対応を試みる対策の必要性が認められつつあります。自分らしさを理解し生きて行く力が、今後の社会的な組織体制としての課題となりそうです。

そのような取り組みの中に「シニア世代」の人々の介入が、画期的な流れを生む現場もあるようです。定年退職などをしたシニア世代の人々には、長年の間に培われた様々なキャリアをはじめ、社会的対応力、困難や挫折などにおける適応力など、豊富な経験と知識が「人間力」として備わっています。そのような人生の先輩方が、どのように自身と向き合い、社会性を身に着け、時として困難や難題に立ち向かってきたのかという経験を身近に見聞きする事で、社会的対応力を学ぶ生涯学習的な活動も見直されつつあります。このような取り組みは、企業や、学校、育児の現場など様々な分野での導入が期待され注目を集めています。

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診断は医師の仕事

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 自分は発達障害者に違いないと思い込み、クリニックや病院で受診する前から、あれこれ心配される方がいらっしゃいます。しかし現実は、そのような「自己診断」で悩んでいる人のほとんどが、発達障害者ではないのです。実際、発達障害の治療を専門とする都内の某病院では、これまでに数千人の「自己診断者」が訪れましたが、大半は健常者であり、ASDと診断されたのは3割、ADHDは1割といった有様です。しかもASDと診断された人の中には、「その疑いがある」といった、グレーゾーンに属する人が含まれており、全受診者に占める真の発達障害者は、多くとも3割に過ぎないだろうと考えられるのです。ですから、「自己診断」は大変危険です。疑いを持つところまでは大切ですが、その後は医師に任せなければなりません。独学で診断してしまうと、不必要な不安を抱えたり、仕事や生活に悪影響を与えてしまったりします。
 では何故自己診断者がこれほど多く存在するのでしょうか。それは発達障害の症状の特徴に関係しています。発達障害の症状は、程度の差はあれ、健常者にも少なからず見られるものだからです。対人関係の支障なわけですから、当然と言えば当然と言えます。健常者であってもコミュニケーション能力が乏しい方も多数いるはずですから、社交不安を抱えている人は、つい自分の障害を疑ってしまうのです。しかし、真の発達障害者、例えばASD罹患者は、対人関係に不安を抱えるというよりも、どちらかと言えば鈍感であることの方が多いとされます。つまり周りが見えず、空気を読めず、周囲の人に嫌われていることにも気づかないでいることが珍しくないのです。

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