ADHDと合併症

 ADHDは、広く合併症が認められる障害です。好きな事には強い関心を示す一方、それ以外の事柄には興味を示さず、刺激に敏感だったりする点は、他の障害と似ていますね。特に発達性強調運動障害、学習障害、広範性発達障害とは共通点も多く、これらが合併症として発症することもあります。共通点として挙げられるのが、やはり社会性の欠如です。
 ただADHDならではの特徴もあり、症状の程度が環境に大きく左右する点がそれに当たります。例えば年齢もその「環境」に該当します。小学校高学年にもなると、ADHDの弊害が薄まり、適応力も付いてきます。そして成人した頃には、障害の症状がほとんど目立たなくなり、職業選択に支障もなく、個性的な人として評価されることさえあります。人間の性格は様々ですから、障害の有無にかかわらず、自己中心的だったり、反抗的だったり、衝動的だったりすることはよくあると思います。また、特定分野への熱中も、見方を変えれば、特異な才能として評価されたりもします。つまり障害の症状とされるものが、その人の長所として認識されることもあるのです。実際、実業家、芸術家、マスコミ関係者の中には、ADHDを抱えている人が多く存在するとされています。ただ、成人しても障害が消えるわけではありませんから、健常者に比べて、自信の喪失が酷かったり、対人関係スキルをいつまでも身に付けられなかったり、なにかと不安を抱えていたりします。
子どもがADHDに罹っている場合は、考えてから行動するようにトレーニングしましょう。経験から学ばせることが大切です。気分のコントロールも訓練次第である程度できるようになります。自信を付けられるように、得意な分野における活動を褒めてあげることも大切です。