注意欠陥多動性障害

 広汎性発達障害の人がいる場合、集中を妨げるような刺激を発生させないように、周りが気を遣ってあげることが重要です。障害者にも得意な分野があり、その点を褒めてあげることも出来たらしてほしいです。対人関係能力に劣るとはいえ、慣れた環境ではそれなりの適応能力を発揮することもあり、学習意欲を見せることもあります。興味の範囲が狭いというのも、その分野への集中と捉えれば一種の才能とも言えると思いますし、実際、特定分野では健常者よりも優秀な人もいるみたいです。特にアスペルガー症候群の人は、サポートの必要性を感じないほど、高い能力を発揮することがあります。それが個性と捉えられれば、自立への第一歩になるはずです。とはいえ、慣れない環境下では、不安が強くなる傾向にあるのも確かです。適応能力が高いとは言えず、周囲が臨機応変に対応する必要があります。
 さて、広汎性発達障害と並んで有名なのが、注意欠陥多動性障害でしょう。障害と診断されるには、本人や周囲の人の日常生活を脅かすほどの障害であることが条件ですが、この障害の場合、その診断対象となる特徴が、多動、集中力欠如、衝動性とされています。抑制機能が十分働かないことが原因と言われており、その問題の核心は4つあると考えられています。一つは、非言語性のワーキングメモリーの不足です。心中に情報を蓄え、それを引き出すまでの一連のプロセスのことです。二つには、言語性ワーキングメモリーの不足です。話す必要のない場面で話してしまったり、言葉で考えることが出来なかったりします。三つには、気分を落ち着けることが難しい点です。四つには、自己中心的で、行動を分析することが苦手な点です。